堀江貴文氏、GMO社長の熊谷氏、NHKの公式アカウントもTwitterで呟いているBraveブラウザ。実際にBraveを使った人が感じた評判のツイートを2016年からすべて振り返ってみました。
情報感度の高い数人しか話題に取り上げていない時期(2016年前半)から、仮想通貨投資家たちの間で広まったり(2017年〜)、インフルエンサーに拡散されて人気が出たり(2017年後半〜)と、過去の評判をすべて追って分かったことがあったので、順を追って紹介します。
この記事に目を通せばBraveの評判と歴史が一度にざっと理解できるので、これからBraveを使おうか迷っている人には特におすすめです。
目次
2016年〜2017年前半:Braveブラウザが初めて登場する
Twitter上で最初に「Braveブラウザ」がつぶやかれたのは、2016年1月21日のことでした。
Brave Software社がLink Bubbleを買収
braveブラウザ、chromiumべーすなのか!
— Nakamura Masato (@Masahito) January 21, 2016
この時期にBraveブラウザを開発するBrave Software社がAndroid向けのLink Bubbleというアプリを買収したことがニュースになったようです。
参考 有名アプリ「Link Bubble」がオープンソース公開、今後は「Braveブラウザ」に名称変更?ガジェット通信ニュースサイトで取り上げられはじめる
ニュースサイトでBraveのコンセプトが記事になったことで、アーリーアダプター層の人たちが実験的に使い始めました。
参考 「Brave」ブラウザの提供開始--有害な広告に対抗する新技術と課題CNET Japan 参考 米新聞協会、「Brave」ブラウザの広告ブロック機能を批判CNET JapanBraveブラウザめっちゃさくさく動く上に標準で広告ブロック機能がついてるので良い感じ。Chromeベースかこれも
— 八雲アナグラ (@AnaTofuZ) April 26, 2016
Brave ブラウザ、URLバーがどこにあるか一瞬わからなくなるな
— わくわくさん🤔RT 0 (@wacky_stupid) December 7, 2016
動作には影響ないけどBraveブラウザはアップデートしてもスタートメニューのショートカットの作業フォルダが追従してくれなかったり。
余計な機能が無しでシンプルは良いけど、バージョン更新時や設定で新しいショートカットを生成する機能とか、大概のソフトのインストーラーに付いてるし。
— ruoshui (@ruo_shui) December 21, 2016
この頃からサクサク動く動作スペックは認められていたものの、UI/UXや機能不足に対しては改善の余地ありと判断されていたようです。
ios版のbrave ブラウザ試したがこっちはクラッシュ多すぎて使い物になんねーな。
— ワジャ族XONEWJ (@spurt) March 3, 2017
.。oO(Braveブラウザ結局いろいろ不便ですしやめませうか…)
— ✲゚。.☆.。₀さっちゃんからのありがたうございます:*゚✲゚*:₀。 (@ne_sachirou) April 3, 2017
これは2017年前半のツイートですが、当時リリースされたiPhone向けのBraveアプリはクラッシュ(突然の停止)が多かったとのこと。
2016年〜2017年前半までは「Braveブラウザ」に関するつぶやき自体もかなり少なく、ユーザーの生の声も上で取り上げたものぐらいしかありませんでした。
これが2017年6月頃からガラッと変わっていきます。
2017年6月頃〜:仮想通貨投資家たちが目をつけ始める
2017年6月頃から仮想通貨勢がBraveブラウザについてツイートする機会が一気に増えます。
braveブラウザ使ってみていいなっておもったので
BAT買っときました
高値つかみとかきにしないのです— はや@猫と動物 (@bitethxrpxem) June 4, 2017
braveブラウザ サクサク デ ハカドル
— かにかま (@kanikama_bit) June 5, 2017
Basic attention tokenのbraveブラウザ、普通に通信環境がよろしくないところで威力を発揮しそうだな.
— (Kazuki Sugiyama) كازوكي@FarFromHome (@mwtndmik) June 8, 2017
Braveブラウザ爆速だな。
クロームが完全に情弱にみえる— 極度妄想(しなさい)💊👁 (@leo_hio) June 9, 2017
当時はビットコインやイーサリアム、リップルなどの主要な仮想通貨の価格が一気に上がったことで国内の仮想通貨投資家が増えたこと、そしてBraveが独自のトークンを発行するICO(イニシャル・コイン・オファリング)を実施したこと、これを仮想通貨界隈のインフルエンサーが取り上げたことが火付け役となったのでしょう。
Braveの仮想通貨BATを保有している投資家たちのポジショントークもあってか、一気にBraveブラウザについての肯定的な意見が広まります(実際に使い勝手がいいのは間違いありません)。
ちなみにビットランドの価格チェックにはいつもBRAVEブラウザ使ってるよ(❛ᴗ❛人)✧ 速い! でも $BAT は持ってない
— CryptoPeko仮想通貨のペコちゃん (@CryptoPeko) June 15, 2017
ただ、BATのBraveブラウザは評判かなりいいし、タイミング的には最高なのかも、、、
/BAT(Basic Attention Token)とは | 貯金1000万を仮想通貨に換えた男のブログ https://t.co/62V1s4Pu5q— ニシカズ🤣YouTubeマーケティング研究所 (@nishinokazu) June 14, 2017
$BAT めっちゃBraveブラウザ早いし、腐った広告全部ブロックできるし、それだけでなくちゃんとメディアに還元する仕組みも考えてるし、俺的にはすごく感銘をうけたんだけどなー。他のよくわからんICOよりよっぽどしっかりしてる気がするのだけど。まぁHODLです。
— TK (@TKonthebeats) June 22, 2017
当時話題になっていたインフルエンサー平野さんの記事を下に貼っておきます。40億円もの金額がわずか30秒で調達できたとは仮想通貨バブル真っ只中という感じですね。
参考 40億円を30秒で調達した、BAT(basic attention token)はスケールするのか?JunyaHirano.com仮想通貨投資家による広報の結果、実際にBraveブラウザを利用する人の数が増え、機能改善を求める声も多く目にするようになりました。
braveブラウザはiOS版デフォで使ってるとめっちゃディスク容量食うから気をつけて。使い方がよくなかったのかな。
— lupi-chang (@lupi_9659_chang) June 9, 2017
Braveブラウザ悪くないけどすぐに落ちるからまだ使用には耐えないかな
— 道草 (@MichikusaCrypto) June 9, 2017
投げ銭モデルが注目される
2017年11月頃になると、Braveブラウザの投げ銭モデル(報酬付き広告の視聴で得たBATトークンを自分の好きなコンテンツ制作者に送れる)が注目されます。
もちろん仮想通貨界隈での盛り上がりもあったのですが、このチップ機能を紹介した記事をホリエモンこと堀江貴文氏がつぶやいたことからも仮想通貨界隈以外にもBraveブラウザが広まってきた様子が掴めます。
これええな
「Brave」ブラウザ、YouTuberへのビットコインでの投げ銭が可能に – https://t.co/gCFTOUmTNm— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) November 20, 2017
これはよさそう。クリエイティブとビットコインでクリエイターの未来が変わる。 / 「Brave」ブラウザ、YouTuberへのビットコインでの投げ銭が可能に (ITmedia)https://t.co/KtDG1tB7ku #NewsPicks
— KenUtsumi@StayHome世界23周の旅 (@u23ken) November 20, 2017
広告→投げ銭へ?
notesとかもそですね。 / 「Brave」ブラウザ、YouTuberへのビットコインでの投げ銭が可能に (ITmedia)https://t.co/tXXfEhYzli #NewsPicks— たじさん (@yumekitsu) November 21, 2017
これはすごい。個人がマネタイズしやすい世の中にどんどんなっていく。 / 「Brave」ブラウザ、YouTuberへのビットコインでの投げ銭が可能に (ITmedia)https://t.co/0mSKpU3TcF #NewsPicks
— 村田善昭/むらた(よ)📪 (@muratayo) November 21, 2017
ビジネスマンを中心に人気のNewspicksでこのニュース記事が400picks超えをしているので、ここでビジネスマン層までBraveブラウザの存在が周知されたのかもしれません。
参考 「Brave」ブラウザ、YouTuberへのビットコインでの投げ銭が可能に-ITmedia NEWSNewsPicks2018年:機能のアップデートと利用者増加
2018年に入ってからもBraveブラウザについて評価する声が続きます。
Braveブラウザいいね。Androidで使ってみたけど体感できるレベルで速い。
— レイピア🍀 (@reipia07) January 18, 2018
Braveブラウザからもう抜け出せない。。
これ使ったら自分のブログも一瞬で開くぞ。
まじでGoogle Chrome離れしそう。
世界は分散型へ、全てが最適化への道へ進むのだな。— CHAMELEMON かめれもん (@HinakoHCMC) May 28, 2018
2018年になるとBraveブラウザは米大手メディアとのパートナーシップを発表したり、利用者数がアクティブユーザー数が300万人を超えたり、大規模アップデートをしたりと、サービスとして順調に成長していきます。
Braveブラウザ、New York Times, Washington Postに続き、Dow Jonesともパートナーに。
https://t.co/lciTN9yJmV— CoffeeTimes 🚀Kaito/ (@CoffeeTimesTW) April 18, 2018
We passed 3 million monthly active users and made the Top 10 list in 21 countries in the Play Store! 🔥 Thank you to all of our users for browsing with Brave! https://t.co/0YvaF64LYf pic.twitter.com/5xM4SuOtos
— Brave Software (@brave) July 12, 2018
New Brave desktop browser available for download at https://t.co/4wVWi8TElt. This latest milestone on our way to 1.0 is Chromium-based, has 22% faster load time than our previous Muon-based version, & unveils Brave Rewards beta (previously Brave Payments). https://t.co/Zppx5mUZzN pic.twitter.com/RZ5tLm9QDr
— Brave Software (@brave) October 18, 2018
2018年11月にYouTubeがYouTube Premiumという有料プランを発表すると、そのPremiumプランと同じ広告カット機能を持っているBraveと対比する人も出てきました。
へー1180円で広告なしでYouTube見れるんだ!でも既に私はbraveブラウザで広告なしです。広告ブロッカー対プレミアムはどう共存していくんだろ? / 広告なし視聴できる「YouTube Premium」、日本でもスタート (ITmedia NEWS) #NewsPicks https://t.co/DyugmF3ws3
— No Coworking No Life (@yasauhiro_i) November 14, 2018
YouTube PremiumのiOS版は高くて月額1550円とあるけど、どうかな。スマホで既にオフライン再生できるし、広告だってBraveブラウザ使えば一切表示されないので快適。
Brave https://t.co/cvLY1ghkEh はJavaScript作った人が開発した爆速ブラウザで、速さが体感できていい感じ☺毎回違う壁紙が見れるし pic.twitter.com/H2A8KH6epq
— Senshi M. Onions / Occupy Mars👨💻 (@onion797jp) November 18, 2018
YouTubeが有料プランの目玉として広告ブロック機能を押し出してきたのは、ユーザーは広告を見たくないとYouTube自身が認めていることの証左といえます。仮想通貨経由以外でBraveブラウザを知ったユーザーにはYouTubeの広告を見たくないからBraveを使っている人がかなり多そうですね(最近は訳のわからない漫画広告ばかり表示されるので辟易してる人も多いでしょう)。
2019年:ユーザー数増加+久しぶりに使ってみたらびっくり勢が増える
Braveの開発は2019年も精力的に続いており、報酬付き広告の実装やブラウザスピードの向上、Wikipediaとの提携などハード面での成長が続きます。
Braveで広告を見ると、Basic Attention Tokenがもらえるってやつがついに本当に稼働するとのこと。BATに関しては基本的に悲観的/批判的だけど、上手く機能するなら実際に試してはみたい。 https://t.co/p1ypY7gY79
— Koji Higashi (@Coin_and_Peace) January 17, 2019
Brave ブラウザが広告ブロックのフィルタエンジンを新しいアルゴリズムと Rust で書き直して速度が大幅改善したらしい | 'Brave Improves Its Ad-Blocker Performance by 69x with New Engine Implementation in Rust | Brave Browser' https://t.co/iklpLFUun6
— ドッグ (@Linda_pp) June 28, 2019
Wikipediaが広告をブロックすることでコンテンツ提供者に収益を分配するブラウザ「Brave」に仲間入りhttps://t.co/HN0DIXMz5p
— GIGAZINE(ギガジン) (@gigazine) August 30, 2019
堅実なアップデートと機能追加が影響してか、2019年後半になると「昔使ってみたときは微妙だったけど、久しぶりに使ってみたらめちゃくちゃ進化してた」と驚くBraveユーザーが増えます。
久し振りにBraveブラウザを使ってみたら、Chromeの拡張機能が使えるようになって、格段に使いやすくなっていた。
今までは広告ブロックが標準装備していただけが取り得だったけれど、メインブラウザとして使えるかも?— ひもの鳥 (@himono_bird) June 9, 2019
Braveブラウザくん速くなりましたね…
— ふみお (@hasegawafumio) June 28, 2019
Braveブラウザ久しぶりに使ってみたら速くなっててすごいなあ
— おハノレト (@o_harut_) September 25, 2019
Braveブラウザ久々に使ってみたら、爆速過ぎて普段遣いするか悩むレベル#brave
— だぉ (@xrp_trx_ocn) December 3, 2019
2019年11月13日にBrave1.0がリリースされ、テック系界隈・仮想通貨界隈以外の一般ユーザーにも浸透しはじめてきたかな?と感じられるようになったのが2019年後半です。
参考 Brave Passes 10 Million Monthly Active Users, and Sees 19% Growth since 1.0 LaunchBrave Browser 参考 分散型ブラウザ「ブレイブ」が日本で人気 アプリランキングで上位に FirefoxやChromeを抜くコインテレグラフジャパン2019年で個人的なハイライトは、ネット民の一部から”警察ビックリ罪”と揶揄される、JavaScriptを使ったポップアップ表示で中学生が補導された事件に対して、JavaScript生みの親でありBrave Software CEOのブレンダン・アイク氏が自身のツイッターアカウントで「日本に行って専門家として証言できるかも」(筆者意訳)と呟いていたことです。
Yikes. May be in Japan this year, could be expert witness if it would help.
— BrendanEich (@BrendanEich) March 5, 2019
参考 「ループURL貼って補導」「Coinhive逮捕」に、“JavaScriptの父”ブレンダン・アイク氏も苦言ITmedia NEWS
2020年:新規上場や著名人のツイートで知名度上昇
日本国内では2020年に入ってからNHKスペシャルでの特集、BATトークンの国内大手取引所上場、GMO社長のツイート、世界規模ではBinanceとの提携強化、著名人のツイートなどBraveの名前が取り上げられる機会が増えました。
シリーズ「#デジタルVSリアル」(全2回)
ネットで出てくる広告をクリックすると、電子マネーを受け取れる…。なぜそんなサービスが?
#NHKスペシャル
4/12(日)夜9:00~9:54(総合)
第2回 さよならプライバシー👇データが生み出す“利益”(ミニ動画あり)https://t.co/qtYRiDMbWT
— NHKスペシャル公式 (@nhk_n_sp) April 10, 2020
この度、GMOコインは販売所サービスにて、ベーシックアテンショントークン(BAT)を取扱開始いたしましたので、お知らせいたします。https://t.co/y3pW7DiTib
— GMOコイン【公式】 (@gmo_coin) March 18, 2020
【Chromeより5倍以上スピードが早いブラウザと、広告を見るともらえるBATポイントについて】
GMOコインに上場をしたBATとは?特徴や可能性、リスクを解説 https://t.co/Ahf372EnB1 @coin_choiceさんから
— 熊谷正寿【GMO】 (@m_kumagai) April 29, 2020
Brave is cool. 👍 https://t.co/DLVVkZwbPf
— Andrew Yang🧢🇺🇸 (@AndrewYang) May 5, 2020
Braveの評判まとめ:機能改善が続いてポジティブな評判が増えてきた
2016年〜2017年までの間は機能不足やユーザビリティの悪さからネガティブな意見が多くみられたり、そもそも利用者口コミ自体が少なかったBraveアプリでしたが、テック系界隈や仮想通貨界隈の後押しもあって徐々にBraveを勧める人も増えてきました。
2020年現在、TwitterをはじめとしてBraveに対してポジティブな口コミが多いのは利用者数が連続的に増えていく中でもコミュニティの要望に応えて地道に機能追加やサービス改善に努めたBrave開発者のおかげと言えるでしょう。
これからマスアダプションを目指すBraveにとってはこれからが正念場だと思うので、一利用者としてこのブログを通して応援していきます!
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