「あれ、uBlock Originが使えなくなった・・?」と困っていませんか?
今回のページでは、 uBlock OriginがChromeで使えなくなった理由を解説します。
結論から言うと、広告ブロック拡張機能「uBlock Origin」はGoogle Chromeで強制的に無効化され、完全にサポート終了となりました。これはGoogle Chromeの仕様変更(Manifest V2→Manifest V3)が完了し、旧来のuBlock Originは完全に使えなくなってしまったからです。
しかも後継版の「uBlock Origin Lite」もGoogleの機能制限により、大幅に劣化しているんですよね・・。
ライオン先生Chromeを使っている限り、以前のような広告ブロック環境はできないのが現状・・。
記事後半では、uBlock Originの代替先についても解説します。今すぐ広告を消し去りたい方はぜひ最後までチェックしてくださいね。
【MV2のサポート終了】 uBlock OriginがChromeで使えなくなる理由
uBlock Originが使えなくなった理由は、Google Chromeが拡張機能の基本仕様を「Manifest V2(MV2)」から「Manifest V3(MV3)」から完全に移行したためです。一時的なエラーやバグではなく、Chromeというブラウザの「ルール変更」によるものなんです。
今まで私たちが使っていたuBlock Originは、古い仕様である「Manifest V2」をベースに作られていました。しかし、Chrome側が「これからはMV2ベースの拡張機能は動かしません。MV3ベースに完全に移行します」と決定したので、強制的にMV2ベースのuBlock Originが無効化されてしまったのです。
分かりやすく例えると「Chromeというお店の会員証(ルール)が新しくなり、古い会員証(uBlock Origin)では入店できなくなった」イメージです。





ちなみにこの仕様変更は、決して突然行われたものではありません。
新しい仕様である「Manifest V3」は2021年から正式に導入が開始されていました。
導入から2025年にかけて、段階的に古い仕様(MV2)のサポートが縮小し、2025年に完全移行(旧仕様強制無効化)のフェーズに入ったのです!
なぜGoogleが強制的な仕様変更をおこなったかというと、表向きの理由は「セキュリティとプライバシーの向上」とされています。しかし、「Googleが広告ブロック機能を制限しようとしている」のが真の背景にあると考えられています。
なぜなら、Googleにとって広告収入はビジネスの生命線。だからこそuBlock Originのような強力すぎる広告ブロック機能は、Googleの利益を損なう存在でもあります。事実今回のMV3への移行によって、広告ブロック機能には技術的な制限(フィルタリングルールの数など)が課されることになりました。



つまり、uBlock Originが使えなくなったのは、Googleが意図した仕様。
そのため今後Chromeを使っている限りは、残念ながらuBlock Originが復活することはないと思われます・・。
一時的にはMV2のサポート停止を回避できるが結局「いたちごっこ」でしかない
ちなみにレジストリの操作等の裏技を使えば、uBlock Originから一時的に警告を消したり延命したりすることはできました。しかし、現時点ではこういった裏技は結局のところ「いたちごっこ」にしかならず、現在ではほぼ全ての回避策が封じられています・・。
実際に、海外の掲示板「Reddit」のスレッドでは、Chromeのポリシー設定を無理やり変更してuBlock Originを使い続ける方法などが議論されていました。しかし、スレッド内では「設定してもすぐに無効化された」「もう完全にChrome側でブロックされている」といった報告が相次いでいて、回避策も結局は全く通用していませんでした。
※関連スレッド:uBlockOrigin fully disabled on Chrome now? : r/uBlockOrigin(Reddit公式サイト)
なぜ回避策が通用しないかというと、Google側がブラウザの更新で「抜け道」を次々と塞いでいるからです。根本的にManifest V2の機能自体がChromeから削除されているので、いくら裏技で有効化ボタンを押せるようにしても、肝心のブロック機能が効かなくなっているのです。



毎回Chromeが更新されるたびに新しい裏技を探して、設定を書き換えて・・というのは現実的ではない・・。
Chrome上で無理やり使い続けようと消耗するよりも、今のGoogleの仕様でもしっかり動く、別の広告ブロックアプリを探して切り替える方がよほど現実的だと思います。
後継「uBlock Origin Lite」はオリジナルの劣化版である理由
「公式の後継版なら安心」と「uBlock Origin Lite」を選んでしまうと、後悔する可能性が高いです。その理由は、後継のuBlock Origin LiteはGoogleの厳しい新ルール(MV3)に完全準拠しているため、機能が大幅に削られているからです。
主なuBlock OriginとLiteの違いは以下の2点です。
- Liteは以前のような強力なブロックができない(広告が貫通する)
- Liteだと使えるフィルターや設定の自由度が極端に低い
具体的には、サイトの読み込みを裏側で制御するフィルタリング機能が制限されています。そのためYouTube広告がすり抜けて表示されたり、邪魔な要素を個別に消す機能(要素非表示)がうまく動かなかったりするのです。



あくまで名前通りのLite(簡易版)。
オリジナルのuBlock Originみたいな鉄壁の広告ブロックが期待できないのが現状です。
uBlock Originサポート終了後の代替広告ブロックアプリ
結論からいうと、uBlock Originのサポート終了後の代替先は、拡張機能ではなく、「Braveブラウザ」に乗り換えるのがおすすめです。
なぜならBraveは、「拡張機能」ではなく「ブラウザの機能」として広告ブロック機能が組み込まれているので、Googleの規制(MV3)の影響を受けないからです。
Chrome上の拡張機能だと、Chromeのルール(MV3)に従う必要があるので、どうしても広告ブロック機能制限を受けます。一方、Braveのブロック機能はブラウザ自体に内蔵(Rust言語で実装※参照:Brave公式ブログ 2019年)されていて、Googleのルールとは無関係。ChromeではブロックできなくなったYouTube広告も、Braveなら以前と変わらずブロックすることができるんです!
| 広告ブロック | 独自ブラウザ | MV2ベース | MV3ベース |
|---|---|---|---|
| MV3の影響 | なし | 停止 (機能無効化) | あり (機能制限) |
| 広告ブロック | 強力 | 使用不可 | 弱い |
| YouTube広告 | ブロックできる | 使用不可 | 弱い |
| 設定の手間 | 少ない | ー | 必要 |



広告のストレスをなくしたいなら、uBlock Originと同じ拡張機能に縛られる理由はありません。
ブックマークの移行もカンタンなので、拡張機能の設定で時間を無駄にするよりも、ブラウザ自体を変える方が簡単で確実ですよ!
以下の記事「【入門】Braveブラウザアプリの使い方!初期設定のやり方を完全解説」でBraveの始め方と初期設定を解説しています。Braveを試しに使ってみたい方は、ぜひ見ながら使い始めてみてくださいね。


まとめ
今回のページでは、 uBlock OriginがChromeで使えなくなった理由を解説しました。
Chromeの仕様変更(Manifest V2→Manifest V3)によって、uBlock Originは強制的に無効化されたので、使えるようになる見込みもないとわかったのではないでしょうか。



uBlock Origin Liteは機能としてはかなり劣化しているので、私はBraveブラウザでの広告ブロックに完全に移行しました。
ぜひあなたも興味あるなら、一度試しに使ってみてくださいね。





